今日は、今から114年前…、1905年(明治38年)に日露戦争の終盤、

日本海海戦が行われた日になります。

この戦争は、当時、近代兵器を備えた西欧列強に支配・干渉されていた国々の人々に希望を与えました。

東アジアの小さな島国、少し前まで奇妙な頭髪(ちょんまげ姿)で刀を振り回していた日本が、

ロシア帝国を相手に戦い勝利したことで、「…自分たちも外国の支配から独立し、

自分たちの(外国から干渉されない)国を獲得できるのではないか…」そんな期待を持たせたと言われています。

実際、20世紀は植民地だった国々が独立し、逆に西欧諸国は植民地を失っていく中で経済力も失っていきました。

今日、世界第二位の経済力を有する中国、同三位の日本…、この状況を50年・100年前に予測できた人はいたのでしょうか。

振り返ると、16世紀の絶対王政、17世紀の市民革命、18世紀の産業革命、

19世紀の植民地獲得競争とつながっていきます。そして、20世紀…。2度の世界大戦を経ながら、

アジア・アフリカ・南米の多くの国々が独立しました。また、単に独立だけでなく、

産業振興政策や鉱石・原油等採掘により、世界経済に於いて強い影響を持つ国々も出てきました。

日露戦争が行われた時代前100年以上、強い者は弱い者の全てを支配でき、それは永続すると思われていました。

その根底にあるのは、「白人至上主義」「アジア・アフリカ地域に対する偏見・差別」といった、

何の根拠も無い勝手な「思い込み」だったと思っています。

誰でも同じ機会を与えられれば、同じような結果を産生できる可能性があることを世界中に知らしめた出来事、それが日露戦争でした。

人は安定を求めます。

しかし、時代は常に変化していきます。

変化に対応しなければ、安定どころか存立さえ失う恐れもあります。

平家物語の冒頭で、琵琶法師は奏でます。

「祇園精舎の鐘の声

諸行無常の響きあり

沙羅双樹の花の色

盛者必衰の理をあらわす」

常に挑戦し続け、磨き続ける者は、今は難しくとも、いつか近い将来に大きな勝利を得られると思っています。

そう信じて、何かにチャレンジしてみてはどうでしょうか。