だんだん春らしくなってきたと思えば雪が降って寒くなったり
服装の調節が少し大変ですね。
春に気を付けたいこととして、「眠くなる春の居眠り運転」についてです。

■居眠り運転はとても危険!

居眠り運転は、ブレーキを踏んで減速したりハンドルを切って危険を回避できないため、
ノンブレーキで歩行者や障害物に衝突する可能性があります。
死亡事故やほかの複数の車を巻き込むような重大な事故につながる危険な行為です。

■居眠り運転の原因とは

眠くなる最大の原因は睡眠不足です。
運転前夜には7時間以上眠るのが適切とされており、睡眠時間が少ないほど居眠り運転の発生確率は高まります。
7時間以上の睡眠に比べ、6~7時間の睡眠では1.3倍、5~6時間で1.9倍、4~5時間で4.3倍、4時間未満では11.5倍になります。
また、眠くなる時間帯は1日のうち2回あると言われており、1回目が深夜から明け方にかけて、2回目が午後2時から4時の間です。
他に睡眠時無呼吸症候群(SAS)といった病気が原因の場合や、風邪薬・花粉症といった薬の副作用、気温が暖かくなってくるためなどがあります。

一般ドライバーを対象にした高速道路における居眠り運転に関するアンケートの調査結果をみてみると、「眠くなった経験がある」ドライバーは約8割を占めていました(図1)。
眠気や居眠りにより「事故を起こした」ドライバーは1%でしたが、事故に至らないまでも「ヒヤリとした」経験があるドライバーは全体の約半数を占めており、「あわや」というところで事故を免れているケースが多くあるようです。
走行中の眠気や居眠りは、運転から意識が遠のくため前方への注視が外れ、運転操作がおろそかになり事故を誘発する危険性があります。

「事故を起こした」及び「ヒヤリとした」経験があるドライバーの居眠り運転発生時の状況をみると、交通状況は空いているときに多く発生しています。また、道路の線形は緩やかな直線区間で多く発生しています(図2)。

居眠り運転を防ぐために
●眠気があるときは15分~30分以内の仮眠をとりましょう
●カフェインを摂取したときは、眠気を抑える効果が表れ始める15分後に運転を再開しましょう
●長時間運転のときは、2時間ごとに休憩をとりましょう
●日頃から適当な睡眠時間をとり、身体を休めましょう