新年、都内周辺で雪が降りました。
幸いなことにすぐに止みましたが、あのまま降り続けていたらどうなってしまったのでしょう。
まず間違いなく、交通網はストップしますよね。
電車もバスも、車も大混乱です。
お正月の初詣で非常に混み合っていたこともあり、事故が増えてしまうかもしれません。
車のスリップにより車対車、あるいは人も滑ってしまい車対人……。
神社やデパート周辺の混雑状況によっては、新年早々、悪夢になってしまいそうです。
雪は本当に危険です。
近年では、1月半ばにかけて大雪に見舞われるケースが増えています。
大雪の後に、寒い中安全対策をすることはなかなか骨が折れます。
お出かけしている合間に、道路に雪がこんもり……なんてことに成りかねません。
大げさな、と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、雪道に慣れている方々は、事前にしっかりと準備しています。
事故防止のため、雪が降る前に、きちんと雪道での安全対策をしましょう。
安全対策~雪道~
雪道での安全対策について、時系列でお伝えしていきます。
- 出発前
気象や道路の情報を確認しましょう。
前もって確認しておくことにより、出発時間の調整や、持ち物対策も可能ですよね。
例年の初雪時期も合わせて確認しておきましょう。
タイヤ交換やチェーンなどの準備が、余裕を持って可能です。
車内に置くべき必需品一覧
追加の防寒着
作業用手袋(軍手)
けん引ワイヤー
ブースターケーブル
懐中電灯
長靴
タイヤチェーン
スノーブラシ
スコップなど
- 出発直後
給油はまめにしましょう。
常に満タンにしておくことが望ましいです。
雪道では、普段と異なり燃料消費が早いため、ガス欠になる車も少なくありません。
規制や渋滞などで車が止まっている時でも、基本的に暖房はかけているかと思います。
周囲が雪に囲まれていると、室内であっても気温はぐっと下がってしまいますよね。
ガス欠を起こし、暖房のない状況は生命の危険も伴うのです。
- 降雪時・走行中
車両間隔をしっかりとりましょう。
どんなに急いでも、どんなに頑張っても、進んだ先は渋滞もしくは規制です。
それどころか急いだ結果、スリップして大事故……なんてことになれば目も当てられませんよね。
雪道は滑ります。慣れていても、運転技術があっても、滑るものです。
お互いに心と時間にゆとりを持って、走行していきましょう。
- 緊急時・走行中
安全な場所に避難しましょう。
強い地吹雪の際、ホワイトアウト現象が起こりやすくなります。
慌てずに、まずは後方車のためにハザードランプを付けましょう。
お互いに知らせ合い、事故を防ぐことが大切です。
そのままゆっくりとスピードを落とします。急ブレーキは禁物です。
安全な場所に止まる際は、前後の追突に気を付けて、車間距離を十分にとりましょう。
こんな場所に要注意! 雪道スポット
雪道の中でも、とくに注意が必要な場所があります。
こういったスポットを覚えておくと、雪の影響で通る道が変わってしまった時など便利かもしれません。
可能であれば避けたほうが無難ですよね。
- 峠道
峠道は、急カーブや日陰部分が多く、凍結し非常に滑りやすくなっています。
山間部ということもあり、気温や天気の変化も激しいため、とくに注意しましょう。
- 長い坂道
例え勾配が緩やかであっても、一度スリップし始めればコントロールが全く効かなくなります。
そのため、玉突き事故が起こりやすいのです。
一定速度で、慎重に走行しましょう。
- 早朝の舗装路
思っているよりも、滑りやすくなっています。
前日の凍結に加え、薄雪が積もっている場合があります。
交通量の少ない時間帯に走行するときは、とくに気をつけましょう。
- トンネルの出入口
通常のトンネルの出入口でも、基本的には減速ですが、雪道ではさらに注意が必要です。
山からの吹きさらしの風があたり、出入口周辺のみ凍結していることが多々あります。
トンネル自体も緩やかに傾斜があることが多いので、減速して通過しましょう。
まだまだ危険な場所はたくさんありますが、雪道は全体的に危ない、と認識していただけたかと思います。
しっかりと雪道の安全対策をして、事故の無いよう運転しましょうね。
引用参考サイト様 全日本トラック協会