トラガールとは、女性のトラックドライバーのことです。
最近テレビニュースなどでよく取り上げられていることもあり、ご存知の方も多いのではないでしょうか。
国土交通省が率先して、物流企業の就職、ひいてはトラガールの応援を行っています。
トラガール促進プロジェクト
「男性の仕事」と思われがちなトラックドライバー。
そんな中、近年、少しずつではありますが、業界に華やぎを与える女性ドライバー(トラガール)が増えてきました。
「トラガール促進プロジェクト」は、元気に活躍するトラガールを社会に広く発信することで、トラガールを目指す女性の道しるべとなるとともに、経営者や荷主に新しい視点を提供し、業界のイメージ改革を図るための取組です。
私たちの国の物流は、交通面での有利さでトラックが多く利用されています。
トラックドライバーと聞くと、高速道路などで長距離の運転といったイメージがあるかもしれませんが、それは間違いです。
勿論、関東から関西までたくさんの荷物を運ぶこともありますが、それだけではありません。
スーパーやコンビニ、各企業や個々の自宅まで、身近な様々な荷物を運んでいます。
身近な場所で、地域の人々と触れ合いながら、大切な荷物を運ぶことができます。
トラックドライバーは、ライフイベントにあわせて、柔軟な働き方を実現することが可能です。
性別を問わず、無理なく生涯の仕事にできます。
トラガールになりたい!
- バリキャリを目指す女性
長距離ドライバー
中型車や大型車のドライバー
ダンプドライバー
- 育児との両立を目指す女性
小口宅配
地域のルート配送
契約社員として
- 働くミセスを目指す女性
引越や宅配
小型車や中型車のドライバー
地域のルート配送
現在の自分の働ける時間帯に合わせ、選択することができます。
具体的に、車両の大きさで考えてみましょう。
- 普通車(5T未満)
どんなものを運ぶの? 宅配、引越の荷物など
どんな場所へ運ぶの? 引越先、コンビニなど
引越から宅配まで短距離間の輸送
引越の荷物や一般の貨物を地域の集配所やお届け先へ。
18歳以上で普通免許を持っていれば運転できるため、高校卒業後すぐになれます。
小型トラックのドライバーになるために必要な免許
【必要】普通免許(18歳以上)
【不要】中型免許(20歳以上)、大型免許(21歳以上)
家事・育児と両立したいAさん(専業主婦)の場合
車の免許はあれば便利だし、家事・育児と両立できる仕事がしたい。
週に数回、空いている時間をみつけて教習所へ。(技能教習×34時間、学科教習×26時間)
その後、普通免許取得、運送会社就職、研修試用など
- 中型車(5T~11T)
どんなものを運ぶの? 食品、機械など
どんな場所へ運ぶの? 百貨店や家電量販店など
依頼された荷物の中距離間のルート配送など
精密機器から食品まで様々な貨物を、都市の集配所やスーパー、倉庫などへ。
日帰りで戻れる距離がほとんどで、勤務形態も多様です。
中型トラックのドライバーになるために必要な免許
【必要】普通免許(18歳以上)、中型免許(20歳以上)
【不要】大型免許(21歳以上)
働くミセスを目指すBさん(パート勤務)の場合
普通免許は昔に取った。運転は好きだし、それを活かせる仕事がしたい。
週に数回、空いている日を見つけて教習所へ。(技能教習×15時間、学科教習×1時間)(普免は何年も前に取得)
その後、中型免許取得、運送会社就職、研修試用など
- 大型車(11T以上)
どんなものを運ぶの? 食品、機械など
どんな場所へ運ぶの? 大きな都市の集配所や工場など
依頼された荷物の中長距離間のルート配送など
食品から機械まで様々な貨物を、高速道路に乗って都市から都市へ。
しっかりと働きたい人のための一生涯の仕事です。
大型トラックのドライバーになるために必要な免許
【必要】普通免許(18歳以上)、大型免許(21歳以上)
【不要】中型免許(20歳以上)
トラガールとしてバリバリ働きたいCさん(フリーター)の場合
普通免許を取ってちょうど3年。大型を運転して、かっこいい仕事がしたい。
できる限り昼間は教習所へ。夕方からはアルバイトに。(技能教習×30時間、学科教習×1時間)
その後、大型免許取得、運送会社就職、研修試用など
- 牽引車
どんなものを運ぶの? 鋼材、コンテナなど
どんな場所へ運ぶの? 工場、港など
トレーラーによる大型貨物の中長距離間のルート配送など
コンテナなどの大型貨物を、港や工場へ。
収入も高く、トラガールとしてのキャリアステップも歩むことができます。
牽引車のドライバーになるために必要な免許
【必要】大型免許など
【必要】牽引免許(18歳以上)
トラガールとしてバリバリ働きたいDさん(既にトラガール)の場合
大型トラックの免許は取得済み。次は大型のトレーラーを運転してみたい。
運送会社就職【トラガール】の仕事が休みの日などを利用して教習所へ。(技能教習×12時間、学科教習×0時間)
その後、牽引免許取得、トラガールとしてキャリアアップなど
トラックドライバーとして活躍する女性は、年々増えています。
時間の調整はもちろん、トラガールとしてきちんとキャリアアップも狙えることが大きな理由のひとつでしょう。
トラガール促進プロジェクトなどにて、国土交通省や各企業は女性の社会進出を応援しているのです。
引用参考 トラガール促進プロジェクト