トラックに限らず、車を安全に運転するには、危険を予測しながら走行することが大切です。

いわゆる、「かもしれない運転」です。

前の車が急停止する「かもしれない」。

子供が急に飛び出してくる「かもしれない」。

道路にはたくさんの危険な「かもしれない」状況が存在しています。

きちんと予測をしながら走行しましょう。

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危険予測運転とは

  • 危険予測運転の必要性

交差点右折時の対向車や歩行者、単路での急停止、住宅街などでの子供の飛び出しや高齢者の急な道路横断など、交通場面にはさまざまな危険が潜んでいます。

事故を起こさない安全な運行をするためには、交通場面に潜む危険を的確に予測して、それを回避する運転をする必要があります。

危険予測運転の条件

  • 周囲をよく見ましょう。

危険を予測するためには、まず、周囲の状況を正しく把握しておく必要があります。

運転に必要な情報の大半は目から得られるといわれています。

つまり、ドライバーは「見る」ことによってさまざまな情報をつかんでいるわけです。

しかし、「見る」といっても漫然と見ているのでは不十分です。

「心ここにあらざれば視れども見えず」という言葉があるように、ぼんやりと見ていたのでは、見落としや見誤りが起こります。

見ようという気になって見ることが大切です。

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  • 見えない危険を読むことが大切です。

危険は常に目に見えているとは限りません。

例えば、見通しの悪い交差点では、交差道路側の状況は見えません。

しかし、見えないからといって、危険が存在していないわけではありません。

交差する道路を車や自転車が進行している可能性は十分あります。

見えないけれども危険が存在しているかもしれないと考えて走行する必要があります。

  • 相手の特性を知っておきましょう。

道路の前方に高齢歩行者が立っている場面を考えてみましょう。

この場合、「車が接近していても横断してくる」という高齢者の歩行特性を知っていれば、横断を予測してスピードを落とし高齢者の動きに注意するでしょう。

しかし、知らなければ「まさか横断してくることはないだろう」と考えて、そのままのスピードで走行するでしょう。

どちらが事故を起こしやすいかは明らかです。

危険を的確に予測するためには、子供や高齢者、自転車、二輪車などの特性を知っておくことが重要なポイントになります。

  • 気象状況に潜む危険を知りましょう。

同じ道路でも、気象状況によって危険は違ってきます。

雨や雪の場合には、路面が滑りやすくなりスリップする危険が大きくなります。

また、視界も悪くなりますから、前車の停止に気づくのが遅れて追突する危険も大きくなります。

さらに、冬期の山間部の橋の上などは、積雪していなくても凍結という危険があります。

こうした気象状況に潜む危険を知っておくことも大切です。

  • 先の状況に目を配りましょう。

走行中に前車の動きに注意するのは当然ですが、それだけでなく、その先の状況にも目を配ることが重要です。

例えば、前車の前方に横断歩道があり、歩行者が横断しようとしている状況がつかめれば、前車が横断歩道の手前で停止するかもしれないと予測できます。

このように、先の状況を把握することによって、前車の減速や停止、進路変更等の運転行動をあらかじめ予測することができ、スピードを落としたり車間距離をとることによって、追突事故を未然に防止することができるのです。

危険を避ける安全運転のポイント

では、危険を回避するためには、どのような運転をすればよいでしょうか。

主なポイントをあげてみましょう。

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  • 対向車がいるときは、通過を待ちましょう。

特に対向車が二輪車の場合は、その速度や距離の判断を誤りやすいので注意します。

  • 対向右折車の前に出るときには、一時停止して対向車線の状況を確認しましょう。

対向右折車が乗用車の場合は、対向右折車の脇やその後方が比較的確認しやすいのですが、対向右折車がトラックの場合には車高が高いために、その側方は後方が確認しにくくなります。

そのようなときは、対向右折車の前に出るときに一時停止して対向車線の状況を確認する必要があります。

  • 対向車線の状況が確認できて右折していくときは、横断歩道やその付近の状況を確認しましょう。

交差点を通行するのは車だけではありません。

それを忘れてしまうと歩行者や自転車に対する注意力が薄れて事故になることがありますから注意してください。

  • 右折するときは、徐行で進行しましょう。

徐行とは、いつでも停止出来る速度のことで、おおむね時速10キロ以下の速度で進行することをいいます。

右折時は徐行で進行し、歩行者や自転車がいるときは必ず横断歩道の手前で停止します。

道路を走行するときは、様々な危険な可能性があることをきちんと把握し、安全に務めましょう。

引用参考 危険を予測した運転