トラックドライバーとして働く女性を見たことはありますか?
小柄な体でさっそうとトラックを乗り回す姿はかっこいいですよね。
今回はそんなトラガールの本音をお伝えします。
国の取り組み
自動車運送業における労働力不足は、我が国の成長戦略が進化していくに当たりボトルネックとなり得る大きな問題です。
とくに日本は国土などの問題から、船や飛行機よりもトラックやトレーラの運送に特化しています。
今後の未来ではドライバー不足が原因で、物流が止まってしまう恐れもあるのです。
このような問題意識の下、国土交通省内に「トラック産業の健全化・活性化に向けた有識者懇談会」を立ち上げ、必要な対策について検討を行ってきたところです。
これを受けて、国土交通省においては、労働力確保の観点から女性トラックドライバー(通称:トラガール)の活躍を推進するため、平成26年9月に「トラガール促進プロジェクト」を立ち上げました。
また、女性の活躍を推進するために近畿のトラガール5名と貨物行政を担当している女性職員3名による“トラックドライバー女子会”を平成27年6月26日に開催いたしました。
物流がスムーズであることは、国が平和な証であり、国を豊かにすることでもあります。
トラックドライバー不足を回避するために、様々な施策を打ち出しているのです。
トラガール促進プロジェクト
トラガールとは、女性トラックドライバーのことです。
トラックドライバーという職種は、「男性の仕事」と思われがちですね。
他産業に比べても、男性と比べて女性比率はまだまだとても低い状況です。
しかしそんな中、近年、少しずつではありますが、業界に華やぎを与える女性ドライバー(トラガール)が増えてきました。
「トラガール促進プロジェクト」は、元気に活躍するトラガールを社会に広く発信することで、トラガールを目指す女性の道しるべとなるとともに、経営者や荷主に新しい視点を提供し、業界のイメージ改革を図るための取組です。
このトラガール促進プロジェクトにより、ニュースに取り上げられるなどして一般的には女性の職種としてのイメージが薄かったトラックドライバーが、男女問わない業種であると広く周知されていきました。
トラガールの本音
近畿の数名のトラガールからのメッセージをご紹介します。
トラックドライバーを目指したきっかけは?
体を使う仕事に就きたく、大きなトラックに乗りたいと思ったから。
小学生の時に、女性の方が大型トラックに乗っているところを見て、格好いいなと思ったから。
車に乗るのが好きで、映画の「トラック野郎」に憧れて。
他社で荷物の仕分けをしているときに、ドライバー職の事を教えてもらい興味が沸いたから。
小さい頃から大好きな父親がドライバーをしていて、憧れていた仕事だったので。
小さい頃の思い出とドライバーやトラックへの憧れがきっかけとなっているようですね。
現在、会社でどのようなトラックに乗務されており、何を運んでいますか?
2トン車に乗っていて、宅配をしています。
10トン車に乗っていて、飲料を運んでいます。
クレーン付きの3トン車に乗っていて、給食の食材を運んでいます。
10トン車に乗っていて、日用品を運んでいます。
大型ミキサー車に乗っていて、生コンクリートを運んでいます。
お答えは様々でした。
勤務時間や勤務地、ドライバー歴によって異なるようですね。
ドライバー職としての悩みや苦労はありますか?
運転時間が長くなることもあり、どれくらい続けられるのかが不安です。
どのような所に行かされるかわからないところ。
また、トイレがない所が多いこと。
運転時間も勤務場所も、社内できちんと話し合い、相談ができれば問題ないですよね。
トイレに関してはドライバーのための休憩所についてでしょうか。
現在では、トラガール促進プロジェクトの影響も有り、次々に改善されているようです。
トラガール促進プロジェクトと各運送企業の取り組みにより、トラガールの比率は増加傾向にあります。
今まで「ドライバーに憧れてたけど入りにくい」などと考えて諦めてしまっていた女性陣にとってはようやく追い風が吹いてきました。
是非トラガールとして活躍しましょう。
次回はトラガールからのメッセージの続きをご紹介しますのでお楽しみに。
引用参考 トラックドライバー女子会コラム