トラックドライバーとして、雪道ではどのようなことを心がけると良いのかをしっかりと確認しておきましょう。
雪道に限らず、例えば雨の日や工事中などの普段と異なる状況化であっても必要になるポイントです。
さっそく冬道運転の心構えを学び、冬道ドライブのコツを抑えましょう。
運転中はどんなことを心がければいいのでしょうか。
「ゆるやか」「ゆっくり」操作を心がけて運転しましょう。
積雪・凍結した冬道で通常感覚の運転は禁物です。
頭の中も冬道モードに切り替えてください。
積雪路や凍結路での急なアクセル・ブレーキの操作は、スピンなどを引き起こし大変危険です。
動き始めも加速・減速も「ゆるやか」「ゆっくり」をキーワードに慎重な操作を行いましょう。
そして普段より車間距離をあけて、余裕を持った運転を心がけましょう。
発進する時は?
マニュアルトランスミッション車の場合は2速で、オートマチックトランスミッション(AT)車の場合はクリープ現象を利用してじわりとした発進をしましょう。
タイヤが空回りしないよう、慎重な加速を心がけます。
AT車にはスノーモード(※1)といった、急発進を抑える機能がついている場合もあるので、活用するのもよいでしょう。
※1:メーカーによって名称や機能は異なります。
カーブでは?
カーブに差し掛かる前に減速しておきましょう。
ブレーキをかけながらカーブを曲がると、タイヤが急にロックされてハンドル操作が効かなくなることがあります。
カーブはもちろん直線でも、摩擦力が弱い雪道などでブレーキを使うと、タイヤが通常よりも早くロックしやすくなることを常に意識してください。
下り坂では?
冬道でフットブレーキだけを使っているとタイヤがロックされてしまい、ブレーキが効かなくなる可能性があります。
下り坂になったらエンジンブレーキを併用し、フットブレーキだけに頼らない減速を心がけましょう。
冬道の運転で気をつけることはどのようなことでしょう。
気持ちにゆとりを持って運転することが大切です。
早めに給油をしよう
ゆっくり慎重な運転が求められる冬道のドライブは、普段以上に時間がかかるものです。
燃料もみるみるうちに減っていきます。
思わぬ事態に備え、早め早めに給油をしましょう。
走り出す前に、車に積もった雪を落としておく
車の上に雪が積もったまま走行すると、ブレーキをかけた拍子にフロントガラスに雪が落ちて、視界が遮られることがあるので大変危険です。
また、タイヤハウスに付いた雪もハンドル操作の妨げになるので、しっかり落としてから出発しましょう。
運転中に足がペダルから滑らないよう、靴底の雪を払うのも忘れずにしましょう。
スキー板・スノーボードをキャリアに積む時は
スキー板・スノーボードをキャリアに積む時は、板の先端が反り上がった方を進行方向後ろに向けて積みます。
両端とも反り上がっている板の場合、向きはどちらでも構いませんが、風圧を大きく受けますので速度に十分注意しましょう。
風圧を強く受けると板が積んであるキャリアごと車から外れ、重大な落下事故(※)につながることがあります。
運転前には積載部がしっかり締まっているか確認することが大切です。
※道路での落下物による損害は、落とし主の責任になります。
悪化する視界に注意
寒い時期には、吹雪や地吹雪、霧などが原因で視界が悪くなる場合が多くあります。
たとえまだ普通に走行できる程度の視界でも、これから天気が悪化する可能性を考えて注意しておくことが大切です。
周りが見えづらいと感じ始めたら、速度を落として慎重に運転してください。
視界がさらに悪化して、前の車のライトも見えないくらいになると、とても危険な状態です。
こんな時は、のろのろ運転に近くなります。
吹雪や地吹雪の時は、前方のヘッドライトを点灯させるだけでなく、ハザードランプも点滅させて周りの車に位置を知らせ、視界不良による接触事故を防ぎましょう。
ワンポイント
SA・PAを利用して適度な休憩をとるようにしましょう。
冬道の運転はただでさえ気を使う上に、吹雪などで視界が悪い状態が続くこともあるため、体が疲れやすくなります。
集中力が低下したままで運転するのは危険です。
サービスエリアやパーキングエリアを活用して早めに休憩をとるようにしてください。
様々な要因により、トラックのゆっくりとした運転を求められることは多くあります。
その際にきちんとした対応ができるよう、トラックドライバーとして努めましょう。
引用参考 雪道ドライブガイド