トラックの種類として、大型の物流を担うのがトレーラなどです。
トラックドライバーの一員として、どのようなトレーラがあるのか確認しましょう。
事業用トラックの種類
トレーラ
荷台が大きいトレーラは単体のトラックでは運べない大きな荷物や、よりたくさんの荷物を一度に運ぶことのできる車です。
一般的には全体でトレーラと呼ばれていますが、正確には、後ろの荷物を積む部分をトレーラ(被けん引車)といいます。
また、トレーラを引っ張る車のことをトラクタ(けん引車)といい、ヘッドとも呼ばれています。
トラクタ1台で複数のトレーラや異なる形状のトレーラとのセットが可能なため、輸送効率を高めることが可能です。
トレーラにはセミトレーラやフルトレーラなどいくつかの種類があります。
セミトレーラ
もっとも一般的なのがセミトレーラです。
けん引部分と合わせた、全体の長さは一般的には16.5m以下です。
フルトレーラ
より多くの荷物を積むために単車にトレーラを連結した車両です。
フルトレーラのトラクタは普通のトラックとしても使うことができます。
けん引部分と合わせた、全体の長さが一般的には18m以下です。
特種トレーラ
トレーラにも運ぶものによって様々な種類があります。
・車両運搬車(キャリアカー):自動車を運ぶトレーラです。
・タンクトレーラ:石油などの液体を運ぶトレーラです。
・バルクトレーラ:粉粒体を運ぶトレーラです。
・コンテナトレーラ:主に海上コンテナを運ぶトレーラです。
・スタンショントレーラ:木材や鉄鋼などを運ぶためのトレーラです。輸送中に荷物が崩れるのを防ぐためにスタンションを立てます。
・重トレーラ:トレーラの中でも通常よりかなり重い荷物を運ぶときに用いるトレーラです。目的に合わせて、軸の数やタイヤの数が異なるトレーラがあります。
・構内用フルトレーラ:工場などの構内で主に用いられるトレーラで、ハンドルを切るとトレーラのタイヤも曲がります。
・重機運搬セミトレーラ:ショベルカーやブルドーザーなどの重機を運搬するときに用いるトレーラです。
・ポールトレーラ:長尺物を運ぶトレーラです。荷物によってポールを伸縮させます。
・荷台伸縮式トレーラ:最大積載量60トンで、荷台を3.5m伸ばすことができます。海外輸送する大型機械を港まで陸送します。
トラックの装備
クレーン付きトラック
重い荷物を吊り上げて荷台に積んだり卸したりします。
建築部材や機械などの積卸しに使います。
テールゲートリフタ
荷物を載せて荷台の高さまで持ち上げたり、地面に降ろしたりするときに使います。
ガスボンベ、ドラム缶、引越し荷物、ロールボックスなどを安全で効率よく運ぶときに使います。
パレット
パレットとは荷物をまとめて、運んだり保管したりするための台です。
木製、金属製、プラスチック製、紙製のものがあり、平パレット、ロールボックスパレットなどの種類があります。
パレットなどを使うことで、荷物にやさしくまた作業、保管や積卸しの効率が高まります。
ナンバープレートの見方
ナンバープレートに関してはトラックドライバーである皆さんだけでなく、一般のドライバーの皆さんにも関わりがありますね。
トラックの大きさによってナンバープレートの大きさが違います。
いわゆる大型トラックは大型標板(22cm×44cm)、それ以外の中・小型トラックは中型標板(16.5cm×33cm)が使われています。
地域名(左上)
使用の本拠の一の運輸支局または自動車検査登録事務所を表示する文字です。
数字(右上)
自動車の種類と用途を示した番号です。
・普通貨物車:1、10〜19および100〜199
・小型貨物車:4、40〜49および400〜499、6、60〜69および600〜699
・特種用途車:8、80〜89および800〜899
・大型特殊:9、90〜99および900〜999
ひらがな
・事業用:あいうえかきくけこを
・自家用:さすせそたちつてと なにぬねのはひふほ まみむめもやゆらりるろ
・レンタカー用:われ
数字(右下)
事業用も自家用も、
・一連指定番:1から99-99
のことです。
色の違い
・事業用:緑色地に白色の文字
・自家用:白色地に緑色の文字
トラックドライバーとして、あるいは目指している方はしっかり基礎知識を確認できたでしょうか?
再確認のために「あたりまえ」こそ見直してみるべきです。
引用参考 トラック早分かり