気象庁によりますと
1983~1992年では1748回、
次の10年では2052回、そして 2003~2012年は2364回と、
10年ごとに15~17%も増加しているというデータが発表されています。
ハイドロプレーニング現象とは
水の溜まった路面などを走行中に、タイヤと路面の間に水が入り込み、
タイヤと路面の摩擦力がなくなるとタイヤは空転し、車が水の上を滑るようになります。
このような状態になってしまうと 車は全くのコントロール不能に陥ってします。
これを「ハイドロプレーニング現象」をいいます。
この危険な状態が解消されるまでは 成り行きに任せるほかは無くなる、といった非常に危険な状況になり 大事故につながる可能性があります。
ハイドロプレーニング現象は条件が揃うと意外に簡単に発生する現象で、
ドライバーの3割近くの方が経験したことがあるとも言われる程で
珍しいレアなケースの現象ではありませんので、油断大敵です。
そのような危険を避けるために、ハイドロプレーニング現象の原因や予防策をあらためて確認しておきましょう。
ハイドロプレーニング現象の原因
まずは 「ハイドロプレーニング現象」を引き起こす原因について 再確認してみましょう。
原因は 大きく4つに分けられます。
1.タイヤ溝の磨耗
タイヤの溝が磨耗する事で、タイヤの排水性が悪くなり、タイヤと路面の間の水を排水しきれなくなってしまうことが原因といわれています。
同様の状況は 溝の内部に砂や小石、雪などの異物が入り込むことでも発生してしまいます。
溝が半分しか残っていないタイヤは新品のタイヤに比べて、時速5−7キロ程低い速度でハイドロプレーニングを起こします。
2.路面の増水量
路面に溜まった水の量が多く、タイヤの溝では排水しきれなくなり、タイヤと路面の間に水が残ってしまうことが原因といわれています。
雨が止んでいても、水溜りが残っている場合もありますので、注意が必要です。
3.タイヤの空気圧不足
タイヤの空気圧不足からタイヤと路面の接地面積が大きくなり、タイヤと路面の間の水を排水しきれなくなることが原因といわれています。
また、タイヤの空気圧は温度変化によっても変化するといわれています。
4.速度の出しすぎ
高速走行中に水溜りに入り込むと、水の粘度の為に タイヤの排水能力を水量が超えて、タイヤと路面の間に水が残ってしまうことが原因といわれています。
また、下記の速度での走行で発生しやすくなっているといわれています。
ノーマルタイヤで80km/h以上
- スタッドレスタイヤでは60km/h以上
雨の日は晴れている日と比べ、事故率が実に4倍といわれています。 梅雨のシーズン、常日頃から気を引き締めて安全運転を心がけなければなりませんね。
次回も「ハイドロプレーニング現象」について お話したいと思います。
引用参考:ハイドロプレーニング現象