まだまだ 蒸し暑く じめじめとした毎日が続いております。
このあまり愛されない「梅雨」。。。
この時期に 梅の実が熟す頃 であることからその名がついたという説もあります。 美しく季節感のある由来ですね。
もしくは 現実的にもこの時期は 大変湿度が高いので 黴(かび)がはえやすいことから 「黴雨(ばいう)」 と呼ばれたという説もあります。
また 中国でも台湾でも 「梅雨(めいゆー)」 と言うそうです。
特に 中国では 「霉雨」とも言い、 「霉」はカビ を意味するそうで、
日本の説と同じで この時期のカビにうんざりするのは 日本も中国も変わらなかったようですね。
雨の日の事故
雨の日の事故についてのデータがあります。
平成27年度は 平成26年度よりも 雨天時間が 1%しか増加していないにもかかわらず、
雨天時の事故件数は 約6%(17.2%→22.9%)も増加しています。
平成27年度を例にとると、雨天の時間は 年間総時間の約6% に満たないにも関わらず、
雨天時に発生した 交通事故件数は 総交通事故件数の 22.9% を占めています。
晴天・雨天別での 1時間当たり交通事故件数を算出すると、晴天時は 1.0(件/時間)、雨天時では 5.0(件/時間)というデータがあり、
雨天時においては 晴天時の 約5倍 の割合で 交通事故が起きている ことが分かります。
では、どのような交通事故が 雨の日に増えているかというと、
晴天時は 前方の車に追突してしまう 「追突事故」 が大きな割合を占めるのに対して、
雨天時は カーブなどで側壁等に接触してしまう 「施設接触事故」 の割合が増加しています。
晴天時に比べ、雨天時の1時間あたりの 追突事故と車両接触事故は 約4倍、
施設接触事故の発生件数は なんと 約24倍 とも言われています。
また 雨天時の 施設接触事故は 約7割が 60km/h以上での走行中に起きています。
雨天時にスピードを出すと、ハイドロプレーニング現象を引き起こしたり、スリップしやすくなってしまうことが原因になりますので、
雨の日は特に スピードを控え、十分な車間距離をとって 運転することが非常に重要です。
ワイパー
雨の日の運転は視界が悪くなり、社外の状況が見えにくくなります。
それを助けてくれるのが なんといっても 「ワイパー」 です。
ワイパーは 1903年 メアリー・アンダーソンという 米国アラバマ州の女性が発明し 特許を取得しました。
これだけの大発明をしたというのに、 当時 自動車は 一般に普及しておらず、 しかも ワイパーが必要なほど速度も出ず、
さらに、ドライバーの気を散らせ危険だ と判断されてしまった為に 売れずに、特許も期限切れとなり、
結局 彼女は 莫大な富を得ることはできませんでした。
そんな生い立ちのワイパーですが、
現在 平均的な車両のワイパーは、おおよそ一年間で 東京ドーム7個分の面積を拭く(約25~50万回)ほど 活躍していると言われています。
ワイパーの交換
ワイパーの交換
ワイパーは、ゴムの性能、ブレードの性能 の双方があってこそ 効果を発揮しますが
ワイパーブレードのゴムは 紫外線や温度差、圧縮する力などで劣化し、弾力がなくなり 硬化してしまいます。
こうなってしまうと、ワイパーが効果的に機能せず、 拭きムラや 拭き残しができてしまい
雨の日の視界が 極端に悪くなるので、定期的に交換が必要です。
ワイパーの交換には ゴムのみの交換、とブレードごとの交換 があります。
ブレードごとの交換になりますと、ゴムのみの交換の価格のおよそ 2倍が相場のようです。
使用頻度等にもよって劣化する速さは違いますが、ゴムの寿命から おおよその交換時期は1~2年ごとが目安 と言われています。
またゴムだけでなく、ブレードも交換する場合の時期については、多くのメーカーで 3年を目安に交換することを想定しているようです。
ワイパー交換時期のサイン
1.筋状の拭き残しができる
2.ガラスに水がにじむ
3.拭いている際に異音がする
4.拭きムラができる
上記のような症状が出てきたら ゴムが劣化して拭き取りができにくくなったということです。
クリアな視界の確保は とても大切なことですので 早めに交換しましょう。
また、ワイパーの機能を維持するためにも、
普段からワイパーの音や動作状態に、注意をしておくことをおすすめします。
ワイパーの点検
ワイパーの機能は ガソリンスタンド等にわざわざ行かなくても 自分で点検することも簡単にできます。
雨や雪の日に 肝心のワイパーが 適切に使えないのはとても危険ですので、
普段からワイパーの機能を 定期的に点検しておくことが必要です。
晴れの日でも、ウインドウォッシャー液を出し、ワイパーを使用することで ワイパーの状態を点検できます。
ワイパーの動きがスムーズかどうか、異音がしないかどうか等を確かめておきましょう。
ワイパーは 自動車部品の中でも 地味で小さなパーツかもしれませんが
雨の日の運転をしっかりと支えてくれる大切な装置です。
梅雨明けまで あと少し?
ご自宅のカビ対策もご苦労があるかと思いますが、どうか雨の日の安全な運転のためにも 普段から点検を行い 備えてくださいね。
引用参考:ワイパー