新年あけましておめでとうございます。

本年も「運輸ブログ」をどうぞよろしくお願い申し上げます。

年末年始のお休みが終わり、仕事始めかと思いきや

すぐにやってくる「成人の日」

国民の祝日に関する法律の第2条に

「おとなになったことを自覚し、みずから生き抜こうとする青年を祝いはげます」としています。

1999年までは 成人の日は1月15日と定められていたので

未だに そのイメージが抜け切れませんが

現在では ハッピーマンデー制度により 1月の第二月曜日が祝日となっています。

本来、成人の日は、

前年の成人の日の翌日からその年の成人の日までに誕生日を迎える人(例:1998年の新成人の場合は1997年1月16日から1998年1月15日までに20歳になった人)を祝う日でしたが

2000年のハッピーマンデー制度実施以降では、

前年の4月2日からその年の4月1日に成人する人を式典参加の対象にする、いわゆる学齢方式が定着しているようです。

総務省統計局によると 新成人の数は昨年に比べ2万人増え

123万人、総人口の0.97%というデータが発表されています。

さて この成人式、 毎年毎年 羽目を外す新成人のトラブルがニュースになりますが

今年度も残念ながら 皆無ではありませんでした。

特に大きく報じられたのは 岐阜の事故でした。

新成人の男女8人が乗ったワゴン車がガードレールに衝突し、

そのうち女子成人1名が亡くなるという痛ましい事故でした。

新成人のドライバーは 飲酒などはしないなかったということですが、

成人式出席後の悲報に どんなにご家族が悲しんだことでしょう。

最近では 高齢者ドライバーによる事故が多発しておりますが、

若者ドライバーによる事故の現状はどうなっているのでしょうか

若者トライバーの交通事故

現在の日本では 急速な高齢化と少子化が問題となっています。

65歳以上の高齢者ドライバーは年々増加しているので

当然といっても過言ではないくらい 高齢者ドライバーの事故件数は増加し

認知症検査の必要性や免許返納などのシステム自体の改善などの議論や検討が

重要視されています。

しかし

その高齢者を除いた年代での交通事故はどのようになっているのでしょうか

警視庁の年齢層別の交通事故件数の発表によると

確かに高齢者の事故件数は増えているのですが

人数あたりの「事故率」に視点を変えてみると

10代から20代の事故率は85歳以上の事故率の2倍相当になります。

つまり高齢者ドライバーよりも若者ドライバーの運転の方がはるかに危険性があるということです。

高齢者ドライバーの事故原因で多いのは

・信号無視

・優先通行妨害

・歩行者妨害

・一時不停止

・安全不確認・・・・・一時停止や減速をしたにもかかわらず、十分な安全確認をしなかったために事故につながること

一方

若者ドライバーは

・漫然運転・・・・その名の通り「ぼんやり」や「考え事」をしながら、漫然と運転すること

・脇見運転

・動静不注視・・・・・事故相手に気付いていながら、危険性を軽視して、その後の動きに注意しなかったこと

・安全速度

となっています。

若者ドライバーは 安全運転の意識が不足している、または運転技術や経験が未熟なことから

事故に繋がってしまうようです。

また、

高齢者ドライバーと若者ドライバーに共通する事故原因のひとつに下記の「操作不適事故」があります。

・ハンドル操作不適

・ペダル踏み間違い

・ブレーキ操作不適

・その他の操作不適(ギアの入れ違い等)

このような操作不適のあった運転者の多くは、年齢を問わず

何らかの危険を回避する際に慌ててしまったり、パニックに陥ったりして運転操作を誤り、事故を起こすということもわかっています。

公益財団法人 交通事故総合分析センターによると、

若者にみられる交通事故の特徴として、

・自動車運転中で深夜・早朝の事故の多さが際立っている

・車両単独事故の割合が非常に多い

・シートベルトの着用率が低い

などが指摘されています。

若者も 普段から自分の運転に過信することなく

十分な車間距離を保ち 安全な速度で

危険予知をしながら 不意な交通状況の変化に対応できるよう余裕を持ちながら運転するよう心掛けてほしいものです。

今年度 1件でも事故がなくなりますように

引用参考:交通事故統計