皆様は お引越しはされたことがありますか?
「引越し」といえば 新生活のスタート前、新生活の準備、というイメージがありますよね。
実際の引越シーズンも 2月~4月が やはり引越し屋さんの繁忙期と言えるそうです。
しかし
本日 10月13日は 「引越しの日」 とされている日です。
何故 この時期のこの日なのでしょう?
明治元年の1868年のこの日、
明治天皇が 京都御所から現在の皇居である江戸城に入城されました。
この日を近代の引越しの始まりとして、
引越専門協同組合連合会 関東ブロック会が
その創立15周年を記念し 1989年(平成元年)に制定しました。
かつての日本では
引越しというと 親戚や近所の地域の方々で助け合ったものでしたが、
1980年代以降は 引越し業者を利用する方が増加し
現在では 引越し経験の 約6割 が その利用者と言われています。
そのうちの
約35%が 家を建てたり 購入して引っ越される、
約14%が 結婚を機に、
約4%が 子供が生まれたり 家族が増えたから引っ越した、というデータが出ており、
おめでたい新生活のスタートに引越しをする方が 過半数ということになります。
また せっかくの新たな門出ですので 縁起の良い日を選んで引越しをされる方が 少なくありません。
大安など、「六曜(ろくよう)」 を考慮した日程を引越し希望日にした場合、
料金が大きく違ってくる場合もあることをご存知でしょうか?
冠婚葬祭などでは 非常に考慮される六曜ですが、
人生の転機でもある引越しの日取りを選ぶ際も、六曜を参考にする場合が まだまだ多くあります。
六曜の表記があるカレンダーだとわかりやすいのですが、
先 勝 → 友 引 → 先 負 → 仏 滅 → 大 安 → 赤 口
の順番で繰り返されて行きます。
旧暦の毎月1日は、 月によって曜が決まっている為
月末から月初めにかけて 順番通りにはいかない場合もあります。
では 引越しに適した順に 六曜をご紹介します。
● 大 安(たいあん)・・・・・『大いに安し』
六曜の中で最も縁起が良いとされる日。
縁起やお日柄を気にする方は この大安を選んで引越す場合が多く、
その分 人気が高いため 引越し料金も高くなる傾向にあります。
● 友 引(ともびき)・・・・・『凶事に友を引く』
友を引き寄せないよう葬儀を慎む日。
葬儀以外は 『共引』 として、勝負ごとは引き分ける日になります。
朝は吉、昼は凶、夕は大吉です。
引越しの際は、朝から作業を始めて、昼前後は作業を中断して食事休憩をとり、
その後作業を再開すると良いとされています。
● 先 勝(せんしょう、さきかち)・・・・・『先んずれば勝つ』
万事に急ぐのが良いとされる日。
午前中は吉、午後は凶とされているため、
午前中だけで終わるような短時間の引越しであれば問題無いと言えそうです。
● 先 負(さきまけ、せんぷ)・・・・・『先んずれば負け』
『先勝』の逆。
勝負ごとはなるべく避け、急がず静かに控えめが良いとされます。
午前中は凶、午後は吉。
あわただしい引越し向きではないという意見もありますが、どうしてもな方は午後から引越しを始めると良いでしょう。
● 赤 口(しゃっこう、しゃっく)・・・・・『恐ろしい鬼』
「赤舌神(しゃくぜつしん)」という鬼が人々を悩ますので、やることなすこと「凶」の日。
『赤』が火や血を連想させるため、火事や刃物は要注意とされる日で、祝いごとには大凶とされています。
鬼が休憩している正午前後のみ吉で、それ以外は凶とされます。
仏滅は滅びて再生する意味もありますが、
赤口は縁起がよくないものを連想させるため、仏滅以上に引越しを避ける方もいるそうです。
● 仏 滅(ぶつめつ)・・・・・『仏も滅するような日』
最悪な日で、すべてが凶とされています。
特に、お祝いごとや新しいことを始めるには凶で、引越しは避ける傾向にあります。
そのため、通常より安い料金を設定している引越し業者もあります。
引越しのトラックが 今日はなんだか街中に頻繁に見かけるな、と感じたら
もしかしたら お日柄が良いのかもしれません。
もちろん
明治天皇が 江戸城に入城された1868年10月13日は「大安」でした!
引用参考:六曜